2013.01.11更新

キアリ様奇形とは頭の骨と首の骨のつながりの部分で発生する病気です。偽小脳ヘルニアとも呼ばれる状態で、小脳扁桃が脊柱管内に陥入して発症します。
特徴的な症状として頚部を異常にひっかく行動がみられ、ひどくなると頚部痛をおこすとも言われています。その他の症状は、痙攣発作や斜頚、手足が麻痺したり、知覚過敏などの一般的な神経症状がみられることもあります。
キャバリア・キングチャールズスパニエルに圧倒的に多く、症状が出ていない子も含めますと、7~8割は、この病気をもっていると言われています。
診断は主にMRI検査になり、治療は内科的にお薬で付き合っていく方法が主流ですが、外科的治療があります。
皮膚病や外耳炎がないのに、しきりに首をひっかいている症状がみられましたらサインかもしれません。お心当たりの方はご相談ください。

投稿者: みや動物病院

2013.01.11更新

膵炎は、膵臓が自ら作り出す膵液によって消化されて、炎症を起こす病気です。とくに急性の膵炎では強い腹痛を伴います。

膵炎の症状は、急性と慢性で異なります。急性膵炎では、発熱や元気・食欲の低下、腹痛、浅速呼吸、嘔吐や下痢、脱水などが現れます。重症の場合には、呼吸困難やショック症状を示すことがあり、命に関わることもあります。慢性膵炎の場合、程度は軽いものの、急性膵炎とよく似た症状を断続的に起こします。

膵炎は、中年齢以上の犬での発症が多く、雌での発生が高いようです。古典的には脂肪分の多い偏った食事を食べている犬や、肥満している犬に発症するといわれていましたが、必ずしもそうとは限りません。膵炎は激しい嘔吐がある時や腫瘍や異物などで膵管が閉塞した時、事故などで膵臓を傷つけた時など様々な原因で活性化した膵液が膵臓内に逆流し、膵臓自体を消化することで生じます。

膵炎の治療は、輸液療法を行うとともに制吐剤や鎮痛剤、抗生剤などの投与を行います。同時に膵臓の酵素の活性化を抑えるため、蛋白分解酵素阻害剤(消化酵素を阻害する薬のこと)の投与および短期間の絶食や経腸チューブによる低脂肪・低たんぱく食などの栄養補給などを行います。また、ショック症状などがみられる場合にはそれに応じた処置がとられます。

膵炎も程度によって様々ですが、重症化すると命に係わりますので、早期診断が大事です。

投稿者: みや動物病院

2013.01.05更新

膿皮症という言葉からは病気が連想しにくいと思いますが、皮膚炎の一つでばい菌が感染している皮膚炎のことを指します。皮膚に炎症を持つワンちゃんの70~80%は細菌感染が関連していると言われていますので、非常に多くのワンちゃんがこの病気で来院なさいます。
検査は簡単で、皮膚にばい菌がいるか調べて、ばい菌に効く抗生物質を使っていきます。しかし、近頃、抗生物質に抵抗する菌が増えてきて問題になっています。菌が薬に耐性を獲得して、薬が効かなくなっているのです。このような皮膚炎のワンちゃんを集めて、どのような菌にどのような薬が効かなくなっているのか、調べて発表しました。聞いて下さった他の病院の先生方が情報を活用して下さり、少しでも皮膚炎の治療にお役にたてていただけたらと思います。

投稿者: みや動物病院