2012.12.28更新

椎間板ヘルニアの治療には内科療法と外科療法があります。

内科療法は、症状の軽い子に対しておこなわれます。内科療法の基本は、脱出した椎間板が安定する4〜6週間安静になります。安静というのはケージレストといって、狭いケージの中でじっとさせておくというかなり積極的な安静が必要です。
また、内科療法では、NSAIDS(非ステロイド系消炎鎮痛剤)またはステロイドの内服やその他薬物、レーザーなどを併用する場合があります。

外科療法は原因となっている椎間板の場所を特定し、取り出すことです。術後は早期にリハビリをおこなっていきます。

胸腰部椎間板ヘルニアのグレード別の改善率の表を下にのせておきます。

グレード1は痛みだけの場合で、内科療法で90%、外科療で 90%は治ります。
グレード2は不全麻痺、運動失調、歩行可能な状態で、内科療法で85%、外科療法で95%は治ります。
グレード3は麻痺、自力歩行不可能な状態で、内科療法で85%、外科療法で90%は治ります。
グレード4は麻痺、自力排尿不可能な状態で、内科療法で80%、外科療法で90%は治ります。
グレード5は深部痛覚消失した状態で、内科療法では<5%、外科療法でも60%しか治りません。

グレード4までは内科療法に比べて外科療法は10%程度改善率が高いだけです。ただ、グレード5になると、内科療法では改善率は5%以下で、外科手術でも改善率は60%程度です。脊髄軟化症といって命に係わる病態に進行することもあるので注意が必要です。
当院では、大学病院や高度医療施設と連携して治療にあたっています。

投稿者: みや動物病院

2012.12.26更新

メトロノーム化学療法ってご存知ですか?従来の抗癌剤は最大の用量を注射や飲み薬で投薬し、一定期間明けてから、再度最大の用量を続ける方法でした。副作用も強く、癌細胞が薬に強くなることもあり、治療を断念せざるを得ない場合もあります。
そのような場合に「休眠療法」ともいわれるメトロノーム化学療法が効くことがあるので説明します。その名の通り、メトロノームのように繰り返して抗癌剤を使うのですが、すごく少ない量で短期間で反復して使うことが特徴です。基本的には飲み薬で通院でできるのも良いところです。腫瘍を効果的に縮小することを目的とせず、癌の血管新生を抑制して、現状維持を目標にしています。使ってみると腫瘍が小さくなることもあるようです。
本発表では、重複癌(お気の毒にも2つの癌を同時期に持つことです。)のワンちゃんに対して抗癌剤を選ぶ際に、両方の癌に効く薬をなるべく副作用のない方法で使いたいという飼い主様の強い要望があり、メトロノーム化学療法を実施いたしました。
結果は良好で、同じ癌のワンちゃんの中央生存期間を上回り、副作用もまったくと言ってよいほど見られませんでした。
現在は、副作用はあるが、腫瘍を根絶する治療と、副作用の軽い癌と付き合っていく治療、など、同じ腫瘍に対しても選択肢が多くあります。癌を付き合うタイプの治療方法もご提案差し上げることは可能なので、ご希望があればお気軽にご相談ください。

投稿者: みや動物病院

2012.12.24更新

脾臓はお腹の中にある血液の貯蔵庫のような臓器ですが、時に怖い癌を作ることがあります。一番多いのが血管肉腫で、平均年齢9~11歳の高齢なワンちゃんに起こることが多いとされています。急速に大きくなり、あちこちに転移することがあります。腫瘍細胞が増殖した臓器から出血して、初めて気が付くこともありますので、日ごろの検査が大事です。

血管肉腫の症状は、初期には、ほとんどの場合で無症状です。ひとたび進行すると、腫瘍からの出血により、貧血しぐったりして来院なさいます。その後、播種性血管内凝固と呼ばれる致死的な病態に陥ります。

血管肉腫の治療は、根治的な治療にはならないものの、出血を止めるという目的の外科手術です。しかしながら、外科手術単独では転移後の増殖を防ぐ事はできず、その生存期間中央値は2.7ヶ月と考えられています。手術後に抗がん剤治療を行うと、少し腫瘍の増殖を抑えて長く生きることができます。
その成績をまとめると、血管肉腫のステージ分類と平均生存期間は以下のようになります。            
ステージⅠは腫瘍は脾臓だけにあり転移像がない状態で、平均生存期間は12ヶ月です。
ステージⅡは脾臓の破裂(腹腔内出血)がある場合で、平均生存期間は6ヶ月です。
ステージⅢは転移があるワンちゃんでは、詳細なデータはありませんが、生存期間が短いのは想像に難くありません。

大事なのは、破裂する前に発見して切除することです。しかし、破裂しないと無症状なのでほとんど気が付きません。8歳以上の大型犬は1年に1回は腹部超音波検査を受けましょう。空腹で来院していただければいつでも可能です。

投稿者: みや動物病院

2012.12.13更新

リンパ腫は「リンパ系細胞の悪性腫瘍」で、体の発生部位によってさまざまな症状を示します。進行すると最終的にワンちゃんが亡くなってしまう怖い病気です。
わんちゃんのリンパ腫は珍しい病気ではなく、発生率は 10 万頭に 6 ~ 24 頭であるといわれています。原因は未だ解明されていません。
もっとも一般的な発生部位は体中のリンパ節が腫れるタイプで、抗癌剤治療に反応がいいと言われいます。 85%のワンちゃんが抗癌剤によって癌が見た目上消えた状態(完全寛解といいます) になり、通常の生活に戻る事ができます。 治療後の寛解期間はバラバラで、 3 ヶ月から 4 年以上に及ぶ事もあり、完全治癒する例もあります。(中央生存期間は約 1 年で2年生存率 は25 %といわれています)。
今回は、治療成績の悪い消化器型リンパ腫について書きます。他のリンパ腫に比べて、寛解率も中央生存期間も悪いのが現状です。しかし治療しなければ余命平均 30 日~ 60 日です。
診断方法は内視鏡をお口から入れて、胃や十二指腸の粘膜を少し採取して病理組織検査や遺伝子解析を行います。診断後は抗癌剤を使うのですが、ただでさえ癌で吐いたり下痢をしたりしているので、抗癌剤の副作用にも気を付けないといけません。なかなか手強い癌なので、最初の治療で良くなっても、しばらくすると再発してくることが多いようです。
早期診断と早期治療が必要な病気なので、下痢が治らずにお困りの時は是非ご相談ください。

投稿者: みや動物病院

2012.12.06更新

6月生まれのかわいい仔猫さんたちです。ワクチン、去勢手術や避妊手術もお済ませいただいています。

非常に性格が良い子たちなのでお勧めできます。猫好きな方のご連絡をお待ちいたしております。
病院にお電話をください。 

投稿者: みや動物病院