2017.08.26更新

ネコちゃんが呼吸困難で来院した時は病院に緊張が走ります。生命の危機に直面している場合がある為です。代表的な疾患としては、猫喘息と呼ばれる重度の気管支炎や、胸に液体の貯留する病態、あるいは心臓の異常などがあります。その様な場合あわてて検査をすると、呼吸困難とパニックを起こして死んでしまうかもしれません。まずは酸素濃度の調整できるICUに入ってもらい、状態を安定させます。その間に、症状から推察できる疾患について飼い主様に説明します。検査や治療行為が危険なことを説明し、ご理解いただいたうえで開始します。

先日は、猫同士のけんかが原因で胸に膿汁が貯留する「膿胸」の猫ちゃんが来院しました。ICUで状態を安定化させ、アメリカ製の胸腔ドレーン(胸の液体を抜くことのできる細い管)を用いて膿汁を持続的に吸引し救命することができました。正しい手順を踏めば必ずしも救命できるわけではないのですが、最善を尽くすようにしています。

ネコちゃんの呼吸困難の症状は、まず息が荒く早くなり、元気がなくなります。いよいよ苦しくなるとワンちゃんみたいに口を開けて息をする「開口呼吸」が見られます。その様な場合は緊急性のある疾患を持っている可能性があるため早期の診察をお勧めいたします。

投稿者: みや動物病院