2017.07.29更新

当院では、避妊手術を実施する際に、卵巣のみを摘出する卵巣摘出術を実施しています。その違いと優位性について説明します。

まず、多く寄せられる質問が、「子宮を残したら腫瘍になりませんか?」といった内容ですが、犬の子宮はもともと腫瘍化しにくく、その発生率は0.0029%と非常に低いため、まず心配ありません。また、犬と猫は子宮に膿がたまる子宮蓄膿症になることが多いのですが、卵巣摘出術を実施した後の追跡調査では、発生率は0%だったといわれています。以上の結果から子宮を残しても問題ないという結論になります。次は、卵巣摘出のみを実施する優位性はなんでしょうか?いくつか挙げるとすれば、①手術時間の短縮、②傷の大きさが小さい、③超音波メスを用いているのでお腹の中に糸を残さない、④子宮の切除をしないので子宮周囲のトラブルが起こらない、などでしょうか。

残した子宮が病気にならないのであれば、卵巣のみを摘出することのいくつかの優位性があるので、当院では現在のところ卵巣摘出術を実施しています。

投稿者: みや動物病院